阿波銀行のテスト環境に不正アクセス、顧客・株主の情報のべ2万7,745件が漏えい
このページの公開: / 最終更新: / 書いた人:インシデントレーダー編集部
この事件のまとめ
- 何が
- 株式会社阿波銀行のOAシステムのテスト環境で、不正アクセス・情報の漏えい。
- いつ
- 2026年4月3日に公表。
- 原因
- 公表:ID・パスワードの悪用・その他。
- 影響
- 法人インターネットバンキングの契約先、株主、そのほかの顧客の情報、27,745件(漏えい確認)。
原因
原因公表 ID・パスワードの悪用その他
- 公式の発表での原因
- 直接の原因は、何者かがIDやパスワードなどを不正に使い外部からテスト環境に入ったこと。あわせて、開発やテストが終われば廃止すべきテスト環境を使い続け、顧客データも消しておらず、不正なアクセスを防ぐ仕組みも十分に働いていなかった。
- 侵入の入り口
- OAシステムのテスト環境
影響
- 人数・件数
- 27,745件(法人インターネットバンキングの契約先、株主、そのほかの顧客)
注:のべ(法人インターネットバンキング契約先10,872件・株主11,122件・その他の顧客5,751件) - 情報の種類
- 氏名、住所、メールアドレス、株主番号、保有株式数、配当金の受取口座番号、取引の情報(一部)
- 漏えい
- 漏えい確認
- サービスの停止など
- 通常の業務環境とは別のため、取引への影響はないとしている
- 二次被害
- 6月3日の続報の時点で、さらなる漏えいや二次被害は確認されていないとしている。暗証番号・パスワードは含まれない
使っている人がすること
公式の発表で、利用者に呼びかけていることです。
- 電話・メール・郵便物による勧誘や詐欺に注意する
運営する側が確かめること
この事件の原因の種類について、一般に言われている基本の確かめ項目です(この事件の会社の対策を推測したものではありません)。
ID・パスワードの悪用
- ログインの失敗の回数に上限を設ける(同じアカウント・同じ接続元からの続けての失敗)
- 新しいパスワードを、よく使われるもの・漏えいが知られているものと照らし合わせて断る
- 管理者や、権限の大きいアカウントには 2段階認証を必須にする
- ふだんと違うログイン(新しい端末・国)を記録し、本人に知らせる
根拠の資料:NIST SP 800-63B(認証の指針)/OWASP ASVS
その他
- 自社で起こりうる脅威の一覧(年ごとに公表されるもの)で、自社に当てはまるものを確かめる
- 事故が起きたときの連絡の順番・報告の期限を前もって決めておく
経過
出典(公式の発表)
- [s1]阿波銀行「不正アクセスによるお客さま情報等の漏えい発生について」(2026年4月3日)
- [s2]阿波銀行「不正アクセスによるお客さま情報等の漏えい発生について(続報)」(2026年6月3日)
関連の報道
報道はリンクだけを置いています。このページの事実の根拠には使っていません。
この内容は2026年10月7日に公式の発表を確かめたものです。誤りに気づいたら訂正の申し出からお知らせください。
同じ原因の事件
AI基盤「Fireworks AI」で内部クレデンシャルが不正使用、一部顧客の評価ジョブの環境変数に第三者がアクセス
アメリカFireworks AI, Inc.
影響:未公表・漏えい確認
観光ファンサイト「高知の知」に不正アクセス、会員358人分の情報漏洩
高知県
影響:358件・漏えい確認
ZENBのオンラインコミュニティで外部サービスが不正アクセス、会員情報897件漏えい
株式会社ZENB JAPAN
影響:最大949件・漏えい確認
通販サイト「hitmart」に不正アクセス、サプライチェーン攻撃で個人情報漏えいのおそれ
株式会社アズマ
影響:未公表・漏えいの可能性
「ローソンID」「ローソンアプリ予約」に不正アクセス、個人情報漏えい
ローソン株式会社
影響:2,155,345件・漏えい確認