原因一部公表 不正アクセス情報の漏えい

利用中のクラウド「STUDIO」に不正アクセス、フォーム送信情報6,412件が漏えいした可能性

このページの公開: / 最終更新: / 書いた人:インシデントレーダー編集部

この事件のまとめ

何が
ラクスル株式会社のサービス案内用ウェブサイトの問い合わせ・見積り・資料請求・セミナー申込みフォーム(外部クラウド「STUDIO」で運営)で、不正アクセス・情報の漏えい。
いつ
2026年10月16日に公表(発生・発覚は2026年9月30日)。
原因
一部公表:委託先・取引先から・ソフトウェアの脆弱性。
影響
ウェブサイトのフォームに入力した人の情報、6,412件(漏えいの可能性)。

原因

原因一部公表 委託先・取引先からソフトウェアの脆弱性

公式の発表での原因
ラクスルの発表では、利用していた外部クラウド「STUDIO」への第三者の不正アクセスによるものとされている。STUDIO社の発表では、同社の一部機能の脆弱性が悪用された。同社は原因と影響範囲を調査中としている。
侵入の入り口
ラクスルが利用する外部クラウドサービス「STUDIO」を運営するSTUDIO社のクラウド環境。ラクスル自身のウェブサイトや関連システムへの不正アクセスは確認されていない。

影響

人数・件数
6,412件(ウェブサイトのフォームに入力した人)
注:フォーム送信情報の件数(対象の人数とは一致しない場合がある)
情報の種類
氏名、所属先組織、電話番号、メールアドレス、フォームの入力内容(相談内容・予算など)
漏えい
漏えいの可能性
サービスの停止など
印刷通販サイト「ラクスル」の会員情報・注文情報・支払い情報は対象外。ラクスルのウェブサイトや関連システムへの不正アクセスは確認されていない。
二次被害
現時点で二次被害は確認されていない。第三者が情報を実際に取得した事実も確認されていない。

使っている人がすること

公式の発表で、利用者に呼びかけていることです。

  • ラクスルや関係事業者を装った不審なメール・電話・連絡に注意する
  • 不審なメールに書かれたURLにはアクセスせず、パスワードなどの認証情報も入力しない

運営する側が確かめること

この事件の原因の種類について、一般に言われている基本の確かめ項目です(この事件の会社の対策を推測したものではありません)。

委託先・取引先から

  • 個人データを預ける委託先を一覧にし、安全管理の状態を契約の前と定期的に確かめる
  • 契約に、安全管理の決まり・再委託の扱い・事故のときにすぐ知らせることを入れる
  • 委託先に渡すデータと権限を、仕事に要る分だけにする(終わったら消す・権限を外す)
  • 委託先とつながる接続(リモートの保守など)を一覧にし、使っていないものは止める

根拠の資料:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(委託先の監督)/IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」

ソフトウェアの脆弱性

  • 使っているソフト・部品(CMS・プラグイン・ライブラリ・サーバーのソフト)と版を一覧にし、脆弱性の情報を定期的に照らし合わせる
  • 修正版が出たら更新する期限を、重さごとに決めておく(実際に悪用されている脆弱性は最優先)
  • 自社で作った画面は、SQL インジェクション・クロスサイト・スクリプティングなど代表的な脆弱性の対策が入っているかを確かめる
  • 使っていない機能・古い試作のページ・公開しなくてよい管理画面を外に出さない

根拠の資料:IPA「安全なウェブサイトの作り方」/JVN(Japan Vulnerability Notes)/OWASP ASVS(アプリケーションセキュリティ検証標準)

経過

  1. STUDIO社が自社クラウド環境への不正アクセスと情報流出の可能性を公表した。 [出典s1]

  2. ラクスルが第1報を公表し、STUDIO上で管理していたフォーム送信情報6,412件(2024年6月3日〜2026年10月15日分)が漏えいした可能性を発表した。 [出典s1]

  3. STUDIO社が第一報を公表した。不正アクセスの確認期間は2026年9月30日〜10月1日。社内調査で10月13日に確認し、脆弱性は10月13〜14日に修正し経路を封鎖したとしている。 [出典s2]

出典(公式の発表)

  1. [s1]ラクスル「当社が利用するクラウドサービスにおける 不正アクセスに関するお知らせ」(2026年10月16日)
  2. [s2]STUDIO株式会社「不正アクセスによる情報流出に関するお詫びとお願い(第一報)」(2026年10月16日)

この内容は2026年10月17日に公式の発表を確かめたものです。誤りに気づいたら訂正の申し出からお知らせください。

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