原因一部公表 不正アクセス情報の漏えい

委託先Studioへの不正アクセスで、LayerXの問い合わせ情報2,295件が漏えいの可能性

このページの公開: / 最終更新: / 書いた人:インシデントレーダー編集部

この事件のまとめ

何が
株式会社LayerXのコーポレートサイトのお問い合わせフォーム(委託先クラウド「Studio」上)で、不正アクセス・情報の漏えい。
いつ
2026年10月20日に公表(発生・発覚は2026年9月30日)。
原因
一部公表:委託先・取引先から・ソフトウェアの脆弱性。
影響
2022年6月30日〜2023年11月1日にコーポレートサイトのお問い合わせフォームから連絡した方の情報、2,295件(漏えいの可能性)。

原因

原因一部公表 委託先・取引先からソフトウェアの脆弱性

公式の発表での原因
サイト制作・運営に使うクラウドサービス「Studio」の提供元Studio株式会社のクラウド環境に不正アクセスがあった。Studio社は、同サービスの一部機能の脆弱性が悪用されたと説明している。詳しい原因は外部専門機関による調査を調整中。
侵入の入り口
委託先Studio株式会社のクラウド環境(Studioの一部機能の脆弱性)

影響

人数・件数
2,295件(2022年6月30日〜2023年11月1日にコーポレートサイトのお問い合わせフォームから連絡した方)
注:同じ方からの複数回の問い合わせを含む
情報の種類
氏名、メールアドレス、会社名、電話番号、WebサイトのURL、お問い合わせの種別・内容、添付ファイルのファイル名(ファイルの中身は含まない)
漏えい
漏えいの可能性
サービスの停止など
「バクラク」「Ai Workforce」など同社サービスの顧客データは対象外と公表されている。
二次被害
公表時点で、情報の不正利用や二次被害は確認されていない。Studio社によれば、第三者が実際に情報を取得した事実も確認されていないが、LayerXは漏えいしたものとして対応している。

使っている人がすること

公式の発表で、利用者に呼びかけていることです。

  • LayerXやStudio社を装った不審なメールや電話に注意する
  • 心当たりのない連絡には返信せず、記載のURLや添付ファイルを開かない
  • 当時のメールアドレスを現在使っていないなど不明な点は、コーポレートサイトのお問い合わせフォームで種別「その他」を選んで連絡する

運営する側が確かめること

この事件の原因の種類について、一般に言われている基本の確かめ項目です(この事件の会社の対策を推測したものではありません)。

委託先・取引先から

  • 個人データを預ける委託先を一覧にし、安全管理の状態を契約の前と定期的に確かめる
  • 契約に、安全管理の決まり・再委託の扱い・事故のときにすぐ知らせることを入れる
  • 委託先に渡すデータと権限を、仕事に要る分だけにする(終わったら消す・権限を外す)
  • 委託先とつながる接続(リモートの保守など)を一覧にし、使っていないものは止める

根拠の資料:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(委託先の監督)/IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」

ソフトウェアの脆弱性

  • 使っているソフト・部品(CMS・プラグイン・ライブラリ・サーバーのソフト)と版を一覧にし、脆弱性の情報を定期的に照らし合わせる
  • 修正版が出たら更新する期限を、重さごとに決めておく(実際に悪用されている脆弱性は最優先)
  • 自社で作った画面は、SQL インジェクション・クロスサイト・スクリプティングなど代表的な脆弱性の対策が入っているかを確かめる
  • 使っていない機能・古い試作のページ・公開しなくてよい管理画面を外に出さない

根拠の資料:IPA「安全なウェブサイトの作り方」/JVN(Japan Vulnerability Notes)/OWASP ASVS(アプリケーションセキュリティ検証標準)

経過

  1. Studio社のクラウド環境への不正アクセスが始まった(確認されている期間は10月1日まで)。 [出典s1]

  2. Studio社が対処を行い、外部から情報を取得できる状態が解消された。 [出典s1]

  3. LayerXがStudio社から、情報が漏えいした可能性があるとの通知を受けた。同日、Studio社が第一報を公表した。 [出典s1]

  4. LayerXが、問い合わせ情報2,295件の漏えいの可能性を公表した。Studio上の問い合わせ情報はすべて削除したと説明している。 [出典s1]

出典(公式の発表)

  1. [s1]LayerX「外部委託先への不正アクセスに伴う、当社コーポレートサイトのお問い合わせ情報の漏えいの可能性に関するお知らせ」(2026年10月20日)
  2. [s2]Studio株式会社「不正アクセスによる情報流出に関するお詫びとお願い(第一報)」(2026年10月16日)

この内容は2026年10月22日に公式の発表を確かめたものです。誤りに気づいたら訂正の申し出からお知らせください。

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